はんこの購入

先に述べたような、綿密で細かい作業を、職人の手によって行う手彫りのはんこ。当然ながら、機械彫りの場合と比べて時間は余計にかかります。料金も当然高くはなりますが、印材や書体を選び、職人の手作業によって作り出されるはんこはまさに特別な存在となることでしょう

手彫りのはんこを製作する業者は、それぞれ特徴のある製品を提供しています。インターネット通販で申し込むことができる業者も多くあります。千葉県内に本社を置くとある業者では、国家資格である1級印章彫刻技能士の資格を持ち、さらに1級技能士のみが出場できる技能グランプリで優れた成績を収めた技術者がはんこの制作にあたっています。

また、東京都内に本社を置くとある業者は、はんこ制作の本場ともいわれる山梨県・甲府の職人が作業を行っています。機械で彫る場合と比較すると時間がかかり、さらに多少価格が高くなるという点も提示したうえで、職人それぞれによって異なる「味」のあるはんこを提供しています。

一生もののはんこを作るにあたっては、業者選びは非常に重要です。実店舗を持つ業者であれば、実際に作られたものを見ることもできるので、完成品のイメージが湧きやすいかもしれません。人生の重要な局面で使う一点ものに出会うには、まずは信頼のおける業者と職人との出会いが必要です。十分に下調べをして、納得のいく出会いがあるといいですね。

参考HP→印鑑通販

職人によるはんこ作りの過程

職人による手作りのはんこは、どのように作られるのでしょうか。まず、はんこの形(個人のはんこの場合、多くが円形)に成形された印材の面を整える「面擦り」を行って平らにならします。そこに朱墨を塗り、文字数や画数、書体などに応じて、彫る文字を割り振っていきます。文字の位置が決まったら、それぞれの文字を書き込んでいきますが、ここでの文字は左右が反転した鏡文字であるため、職人の経験が非常に重要になってきます。

いよいよ彫り始めますが、まずは文字以外の部分を大まかに彫る粗彫りを行います。捺印したときに白く抜ける部分ですが、粗いとはいっても大変細かい作業です。その後、最初の面擦りの後に塗った朱墨を落とし、再び印面を整える2回目の面擦りを行います。次に、印面に墨をつける墨打ちを行い、印影をはっきり浮かび上がらせてから、仕上げ彫りに入ります。仕上げ用の刀を使い、文字の太さなどのバランスを見ながら仕上げていきます。印影の出来上がりに大きく影響する重要な作業です。

仕上げが終わったら実際に捺印し、最終的な調整を行います。このように、職人の手彫りのはんこは数多くの工程を経て丁寧に作られています。熟練の職人の手作業により、この世に1つだけのはんこが作られるのです。

職人の手彫りはんこ

みなさんは、はんこ(印鑑)をいくつお持ちでしょうか。署名の代わりに用いる認印や、職場で文書などに用いる訂正印は日常生活の中で頻繁に使うものです。また、銀行などの口座に登録し、お金の管理の際に用いる銀行印や、市区町村の役所や役場に登録して、法律に関連する文書などの作成の際に使う実印は、署名とともに用いることで、他と代えられない社会的に重要な役割を果たします

このうち認印は、宅配便の受け取りや書類などを閲覧したことの知らせなど、日常的に使う機会が多いものですが、それでも「印鑑」を使うということはある一定の責任が生じる行為です。更に、銀行印や実印は法律的な役割も負うため、小さなものでありながら非常に大きく重要な役割を担うものでもあります。

はんこを作る(買う)きっかけは様々でしょうが、成人、就職や転職、結婚などの人生の節目に買うことも多いのではないでしょうか。また、不動産の購入や、公正証書や契約書の作成など、法律に関係する大きなできごとに際して実印が必要になるなど、人生の重大な場面で必要になり、作るものでもあるでしょう。

はんこは、あらかじめ姓が彫られたものを文具店などで買うことも可能ではありますが、上に挙げたような重要な場面で使う可能性も高いはんこを選ぶ際には、選択肢の1つとして、職人による手彫りのはんこはいかがでしょうか。自分の意志や選択を社会的に証明するはんこは、文字通り一生もの。世界に1つだけのはんこを作ってみませんか?